もし月々の保険料が1万円を超えている場合は、いらない保険にはいっていないか確認してみてください!
保険料が高くて生活がカツカツ…
あなたは毎月かかる保険料をなんとかしたいと思っていませんか…?
たしかに多くの保険に入っておけば、安心できる気がするのですが…
本当のことを言うと9割の保険は『必要ない保険』なのです!
この事実を知っておかないと、高い保険料を支払っているだけになってしまうんですね。
そこで、本記事では『9割の保険がいらない理由』と『本当に必要な保険』をご紹介しています。
本記事を読めば、いらない保険を見つけることができるので、保険料を安く抑えられるようになりますよ。
気になるところへGO!
20代~30代に必要のない保険
一般的に知られている保険には、次のようなものがあります。
- 終身保険
- 貯蓄型生命保険
- 医療保険
- 身体障がい保険
- がん保険
- 傷害保険
- 所得補償保険
- 学資保険(子供保険)
- 養老保険
- 介護保険
- 年金保険
- 地震保険
- 外貨建て保険など…
実はこのリストに載っている保険は基本的にいらない保険になります!
なぜなら、次の3つの理由があるからです。
- 国に手厚い保証があるから
- 保険料に見合ったリターンがないから
- 貯金で対応可能な場合が多いから
まずはこれらの理由をご説明していきます。
理由①国に手厚い保証があるから
あまり知られていないのですが、日本には手厚い保証が3つあります。
- 健康保険
- 高額療養費制度
- 遺族年金
健康保険
1つ目の国の手厚い保証は健康保険です。
具体的には病院に行ったときに診察券と一緒に提出するカードのことですね。
あなたも使ったことがあるのではないでしょうか…?
この健康保険に加入していれば、保険の対象になっている医療費(治療費・薬)の自己負担額を3割にすることができます。
つまり、保険の対象であれば100万円の治療をうけても、自己負担額は30万円ですむのです。
高額療養費制度
2つ目の国の手厚い保証は高額療養費制度です。
これは1ヶ月に高額な医療費が発生した場合に、医療費がキャッシュバックされる制度になります。
たとえば、年収500万のAさんが1か月で100万円かかる治療を受けたケースを考えてみましょう。(食事代等は除く)
その場合、Aさんの支払った医療費は100万円の3割負担なので30万円になります。
しかし、高額療養費制度を申請すれば、負担した金額の約21万円が戻ってくるのです!
予め高額な医療費が発生することがわかっている場合は、『限度額適用認定証』を申請するのも有効です。
この場合は、キャッシュバックではなく支払い免除となるので、手元にお金を用意する必要すらなくなります。
遺族年金
3つ目の国の手厚い保証は遺族年金です。
これは働き手である『あなた』が亡くなったときに遺族がお金を受け取れる制度になります。
きちんと税金を納めているサラリーマンであれば、2種類の年金を受け取ることができるのです。
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
遺族基礎年金とは18歳以下の子供がいる場合に受け取れる年金です。
子供1人なら約100万円、2人なら120万円を1年間で受け取ることができます。
また、子供がいない or 子供が18歳以上になった場合でも、配偶者が40歳以上であれば『中高年寡婦加算』が適用されるので、1年間で約58万円ほど受け取ることができるのです。
2つ目の遺族厚生年金は受取金額が収入と保険期間で決まる保険です。
亡くなった人が20~30代であれば月に数万円程度の保証になりますが、安定的に支給されるので、残された家族の大きな力になる保証なのです。
日本には手厚い保証が3つある。
- 健康保険
- 高額療養費制度
- 遺族年金
この3つの保証は万が一のときに非常に役に立つ
理由②保険料に見合ったリターンがないから
9割の保険がいらない2つ目の理由は、保険料に見合ったお金を受け取れないことが多いからです。
医療保険を例にして考えてみましょう。
先程の例と同じように1ヶ月で100万円の治療を受けた場合、医療保険で補償される金額はいくらでしょうか?
基本的に医療保険で保証される金額は、自己負担した医療費+入院特約等で加算される金額になります。
言い換えれば、医療費として支払った金額を大幅に超えることはないのです。
入院特約も保険料が高くなる割に数万円しか支給されないので、高い保険料を払っても自己負担額におまけがついた程度しか受け取れないんですよ。
例えば地震保険。
持ち家が地震によって損害を受けたときに、とても役に立ちそうなのですが…
家が壊滅的なダメージを受けない限り、ほとんどお金を受け取れないのです。
地震で家がボロボロになっても、家の損壊度が20%以下と判断されれば、地震保険設定額の5%しか受け取れません。
最大保証額が1000万円の地震保険の場合は50万円しか受け取れないので、耐震性の高い家であれば入るメリットが少ないのです。
一見、お金がたまるから良さそうに見える貯蓄型保険ですが、ぶっちゃけお金はたまりません。
利率が低いうえにインフレリスクがあるので、引き出す際にはお金の価値が低くなっている可能性があるからです。
更には、掛け捨て保険の方がお得なケースが多いというトラップもあります。
例えば、保証内容が同等の2つの保険があったとしましょう。
- 毎年10万円を5年支払うと満期で10万円を受け取れる貯蓄型保険
- 毎月6500円の掛け捨て保険
どちらが支払う金額が少なくなるのかというと、掛け捨て保険の方なんです。
- 10万×5年ー10万=40万
- 6500円×12ヶ月×5年=39万
貯蓄型保険の方がお金がたまりそうで良さそうに見えるのですが、最終的に支払う金額は貯蓄型保険のほうが多いことがよくあります。
更に貯蓄型保険には『保険期間中に保険をつかわなければ』という条件が付いていることが多く、お金を受け取れなくなるケースもあるのです。
その場合は、ただ高い保険料の掛け捨て保険と同じになってしまいます。
理由③貯金で対応が可能な場合が多いから
3つ目の理由は保険に入らなくても貯金でなんとかなるケースが多いからです。
貯蓄型保険は貯金していれば掛け捨て型でOKですし、医療保険も国の保証を活用すれば必要ありません。
実際に香川大学の安井教授も『医療費は貯蓄で十分まかなうことができる』と論文で述べています。
高額療養費制度があることから、一般所得者の場合には8万100円に上限額を超えた医療費の1%を加えた金額が自己負担の限度額である。この程度であれば貯蓄で十分まかなうことが可能である。
ここで公益財団法人・生命保険文化センターの調査結果を見てみましょう。
『令和元年度 生活保障に関する調査』によれば31〜60日間入院した場合の平均費用は34.6万円となっています。
しかも、この調査結果には高額療養費制度を使用していない人の結果も入っているので、実際にはもっと費用が少なくなるのです。
そして、仮に重い病気になって仕事ができなくなっても、最大1年半までは給料の2/3を受け取るれる傷病手当金制度を利用できます。
さらに、重い病気になりにくい20〜30代であれば、もっと少ない出費で済む可能性が高いのです。
60日の入院の医療費は35万円以下、働けなくても給料の2/3を受け取れるのを考えれば、厳し目に見ても50万円くらいの貯金があれば重い病気にかかっても一安心と言えるでしょう。
貯金がほぼゼロの場合は、保険料が高い保険を契約するのもアリです。
ですが、病気になりにくい若い人であれば、保険を契約するより貯金をすることをオススメします。
保険料は年齢とともに上がっていくので、上手く貯金ができないと、ずっと貯金ができない状態になる恐れがあるからです。
加入してもいい保険3選
先程9割の保険は不要と言いましたが、加入を検討するべき保険が3つあります。
- 定期保険
- 自動車・自転車保険
- 火災保険
なぜこの保険を検討するべきかというと、人のミスが原因で生じた大きな損害を保証してくれるからです。
前方不注意で起きる自動車事故や火の不始末による火災などのように、多くの事故は人のミスが原因で起こります。
あなたがどんなにミスに気を付けていたとしても、巻き込まれてしまう可能性だってあるのです。
そして、これらの事故に巻き込まれてしまうと数千万円の損害を被る可能性があります。
このような発生確率が少し高く大きな損害につながる『人のミスで生じる事故』をカバーしてくれる3つの保険は加入してもいい保険と言えるのです。
まず、1つ目は掛け捨ての生命保険である定期保険です。
イメージとしては、不慮の事故などで亡くなった場合に、遺族に保険金が支給される仕組みになります。
定期保険が必要かどうかは、あなたの収入で生活している人がいるかどうかで決めるのがオススメです。
独身であれば自分が死んでも誰もお金で苦労することはありませんが、妻や小さなお子さんがいる場合は状況が異なります。
大黒柱のあなたが死んでしまうと、残された家族は少ないお金で貧しい生活を送ることになりますし。
子供に夢ができてもお金がないから諦めるという悲しい状況になってしまうのです。
大切な家族がそんな状態になるのが嫌なのであれば、定期保険に入っておくことをオススメしますよ。
2つ目は自動車・自転車保険です。
これは日常生活で自動車や自転車を使用している場合に加入を検討する保険になります。
自動車・自転車事故は人のミスが原因で発生する上に、賠償金額も1億円を超えることがよくあるからです。
このような『そこそこの確率で高額な賠償金額が生じる事故』にはしっかりと保険をかけておきましょう。
3つ目は火災保険です。
火災保険は保険料に見合った保証金が得られる珍しい保険です。
特に賃貸では、自分の過失によって住宅が損壊した場合に高額な賠償金を支払う必要が生じます。
その賠償金を年に数千円の保険料でカバーしてくれるのです。
さらに『不測の事態の特約』がついていれば、より安心な保険になります。
この特約があれば、子供がテレビを壊したときに発生した修理代を保険でまかなうことができるのです。
検討するべきオプション
さらに加入を検討してもいいオプションが1つあります。
それは自賠責保険です。
自賠責保険は他人のものを壊したときなどで、賠償金を肩代わりしてくれる保険になります。
自転車で車に突っ込んだときや子供が野球をしていて窓ガラスを割ってしまったときなどで、賠償金を保証してもらうことができます。
自賠責保険は自動車保険や火災保険のオプションとしてついていることが多く、価格も月に200円程度なので、入っておくと安心ですよ。
まとめ
以上が9割の保険がいらない理由と加入を検討するべき保険になります。
保険料に見合わない保険が多いことを理解していただけたのではないでしょうか?
保険の比較サイトや比較ブログでは、ご紹介した不都合な真実は教えてはくれません。
彼らの受けとる手数料が減ってしまうからです。
そのような情弱をカモにする情報に惑わされず、本当に必要な保険を選んでください。
そして、まずは50万円をためられるように頑張りましょう!
- 9割の保険は3つの理由により不要
- ①国には健康保険・高額療養費制度・遺族年金という手厚い保証がある
- ②保険料に合ったリターンがないことが多い
- ③貯金で何とかなる
- 定期保険・自動車or自転車保険・火災保険は加入の余地あり
- 自賠責保険をオプションで付けておくとさらに安心