安くて手厚い保証を実現する補償内容の選び方とは…?
自動車保険は手厚いほうが良いけれど、なるべく安くしたい…
自動車保険って安いほうが良いけれど、補償が足りないのはイヤですよね…
でも、ご安心ください!
本記事の方法で自動車保険の補償内容を選べば大丈夫です。
本記事を読めば、あなたに必要な自動車保険の補償内容がすぐに決まるので、本当に必要な補償を安く受けられるようになりますよ。
気になるところへGO!
20~30代にオススメの自動車保険の補償内容
私が20~30代にオススメする自動車保険の補償内容は次の通りです。
この補償内容をオススメする理由
先ほどご紹介した補償内容をオススメする理由はとても単純です。
それは発生しやすい4つの自動車事故による損害をカバーできるから。
自動車保険をこの補償内容にすることで、車の4大事故に手厚い補償をかけることができるんです。
- 車vs車(人)の事故
- 車vsモノの事故
- 自損事故
- ひき逃げ
①車vs車(人)の事故への補償
まず1つ目は『車同士』、もしくは『車と人』との事故に対する補償についてです。
車で人をひいてしまったり、スリップして対向車にぶつかったりするような事故が該当します。
このような事故では、まず危害を与えてしまった人に対する賠償金(以下、対人賠償)が発生するのです。(相手の車の修理費は②で説明します。)
対人賠償は思ったより高額になることがよくあります。
というのも、対人賠償はケガの治療費だけなく、慰謝料や治療期間に稼ぐはずだった収入なども含まれるからです。
特に相手に後遺症が残ってしまった場合、将来に稼ぐ予定だった給料も考慮された金額になるので、支払う賠償金が1億円を越えることが普通にあるのです。
万が一、相手が亡くなってしまった場合には、より高額な賠償金が発生することは言うまでもありません。
このように、対人賠償はとても高額になってしまう可能性が高いので、対人賠償は必ず無制限にしておきましょう。
車同士の事故の時には、もう一つ気にしなければいけないことがあります。
それは自分の車に同乗している家族や友人のことです。
まずは自分の車に同乗している友人ですが、友人は他人と同じ扱いとなります。
つまり、相手もしくは自分の自動車保険の対人賠償で、同乗している友人への賠償はカバーされるのです。
続いては、同乗している家族への賠償です。
同乗している家族は自分の自動車保険の対人賠償の対象にはなりません。
つまり、相手の自動車保険の対人賠償でしか補償されないのです。
言い換えれば、対人賠償で自分の家族が補償されるのは相手の過失があるときのみとなるので注意が必要になります。
②車vsモノの事故への補償
続いては車vsモノの事故に対する補償に関してです。
車でコンビニに突っ込む事故や停まっていた車にぶつけた事故のように、誰かのモノを破壊した事故が該当します。(車同士の事故で破損した相手の車も含みます。)
人のモノを壊した時には、その修理費を賠償しなければいけないのです。
特に家や信号機などを壊した時には、賠償金が高額になることがよくあります。
特に事故から火災に発展して、家が全焼してしまった場合は悲惨です。
焼失した家以外にも家財や居住費用なども賠償することになってしまいます。
この例のように、モノを破壊した時の賠償金も高額になることが多いので、対物賠償も無制限にしておくことをオススメします。
対物賠償を無制限に設定しても、モノの現在価値より多い賠償金が支払われることはありません。
そのため、事故の相手が古い車を修理をしようとしている場合は少し注意が必要になります。
モノの価値より修理費の方が高額になる場合があるからです。
しかし、モノの現在価値以上の損害を補填する義務は法律上ありませんので、『対物超過特約』は不要だと考えます。
③自損事故への補償
続いては自損事故に対する補償に関して説明します。
自損事故とは運転操作を誤ってしまい、横転してしまったり崖から落ちたりする事故のことです。
同乗者以外の人やモノを巻き込んでいないのが特徴になります。
このような自損事故の場合、補償が必要なのは自分の車に乗っている家族に対してです。
なぜなら、自分が加入する自動車保険の対人賠償には自分の家族は含まれないから。
そのため、自損事故の場合は家族への治療費などを全て自分でまかなう必要があるのです。
切り傷や骨折などのケガであれば、高額療養費制度で何とかなる可能性が高いですが、亡くなったり後遺症が残ってしまったりすると大変です。
介護や葬儀にたくさんのお金が必要になりますし、お金以外にも莫大な労力が必要になってしまいます。
このような自損事故による負担を少しでも軽くできるのが、人身傷害補償特約です。
人身傷害特約とは自動車事故で死傷した時に、治療費や休業損害などを補償してもらえる制度になります。
しかも、自分に過失がある事故や自損事故でも保証してもらえるのです。
そのため、車同士の事故で自分の過失がある場合でも、減額された対人賠償の金額をカバーすることができます。
家族にまで生命保険をかけている人はほとんどいないと思いますし、自損事故によって働けなくなる可能性もありますので、人身傷害補償特約を付けることをオススメしますよ。
最近の自動車保険は人身傷害補償特約が最初から付いているものが増えています。
そのような保険でも、人身傷害補償の金額を増やすことができるのですが、設定金額は最小の3000万円でOKです。
というのも、医療費が高額になっても、高額療養費制度を使えば毎月10万円程度の出費で済みますし。
一家の働き手が亡くなっても遺族年金があるので、高い保険料を支払って増額する必要はないのです。
④ひき逃げへの補償
最後はひき逃げに対する補償です。
岡山大学の論文が示すように、小さな子供は事故にあいやすいので、お子さんがいる場合はひき逃げに対する補償も考えておいた方がいいでしょう。
小学校低学年の児童の歩行中の交通事故での死傷者数が多いことから、生活道路内の子どもの歩行中の交通安全を確保することが重要だと読み取れる。
子供が車にひかれてしまった場合、基本的には相手の自動車保険の対人賠償で保証されます。
しかし、ひき逃げの場合は状況が変わってくるのです。
まず、ひき逃げで亡くなった or 後遺障害になってしまった場合は、無保険車補償特約と政府保証事業で補償されます。
政府保証事業とはひき逃げなどの被害者を救済する制度のことで、亡くなった場合は最大で3000万円を受け取ることができるのです。
そして政府保証事業では足りなかった金額を無保険車補償特約でカバーするようなイメージになります。
先ほどご説明したように、ひき逃げで亡くなった場合は無保険車補償特約と政府保証事業で保証されます。
しかし、ひき逃げでケガをした場合は、無保険車補償特約が使えないうえに、政府保証事業の上限が120万円まで下がってしまうのです。
でも、人身傷害補償を一般に設定しておけば、ここで活用することができます。
医療費や慰謝料が120万円を超えても、人身傷害補償の金額まで追加で受け取ることができるのです。
車両保険はいらない?
続いては、みんなが悩んでしまう車両保険に関してです。
正直に申しますと車両保険はいらないと考えています。
なぜなら、車両保険は修理費用の後払いシステムだからです。
現在の自動車保険では、車両保険を使用すると、等級が下がって保険料が高くなるシステムが採用されています。
言い換えれば、保険会社は車両保険で支払ったお金を長い年月をかけて回収しているのです。
そのため、数万円の修理で車両保険を使用してしまうと、修理費用より高額な保険料を払うことになってしまいます。
その他のオプション
ここからは、付けるかどうか迷ってしまいそうなオプションに関してご説明していきます。
まず弁護士特約ですが加入したほうが良いオプションだと考えます。
事故の相手があおり運転をするような常識に欠けている人である可能性も捨てきれないからです。
事故にあうだけで大変なのに、交渉が難航するとさらに大変になるので、入っておくといいでしょう。
個人賠償責任は子どもがいる場合に加入を検討したほうがいいオプションです。
個人賠償責任は原付を含む自動車事故以外の賠償に使用できます。
キャッチボールなどで窓ガラスを割ってしまったときや自転車で人にケガをさせた場合に活用できるのです。
子どもが自転車に乗る場合は、必ず入っておいたほうが良いでしょう。
なお、原付に乗る場合は原付特約に入ればOKです。
なお、無保険車補償特約・個人賠償責任・弁護士・人身傷害・原付特約は使用しても等級は下がりません。
きちんと翌年も保険料が安くなりますので、遠慮なく使用しましょう。
まとめ
以上のように、私がオススメするプランだと4つの自動車事故にきちんとした補償をかけることができます。
しかも、無駄なオプションを付けていないので、保険料も安いのです。
自動車保険を見直したいと考えているのであれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 提案したプランだと4つの自動車事故に対応できる
- 対人・対物賠償は無制限
- 人身傷害特約の有無は家庭環境に応じて選択し、金額は3000万でOK
- 車両保険は修理費の後払いのため不要
- 弁護士費用特約は付けたほうが良い
- 個人賠償責任は子どもがいるor自転車に乗るなら要検討
- 原付特約は原付に乗らない限り不要
- 対物超過特約は不要