でも、実際は完璧主義な人ほど仕事ができなくて、評価されない傾向があるんです。
完璧主義の人が評価されない理由とその解決策とは…?
仕事を完璧にこなしているはずなのに、仕事の評価が低い!!!
仕事をがんばっているのに、評価されないのって辛いですよね。
でも、もしかしたらその原因はあなたの完璧主義かもしれないんです。
本記事では完璧主義の人が仕事で評価されない原因と、対策となる仕事の進め方をご紹介しています。
ご紹介する仕事の進め方を取り入れれば、完璧主義をなおすことができるので、仕事がうまくいくようになりますよ。
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なぜ完璧主義の人は評価されないのか?
完璧主義の人が評価されない理由は、すごくシンプルなんですね。
それは、時間をかけて仕事の完成度を高めているからです。
勘違いしている人が本当に多いのですが、仕事の評価は完成度だけで決まりません。
『完成度×スピード』で決まるんです。
生産性向上が求められている現代では、『限られた時間の中で多くの仕事をこなすこと』が求められています。
そして、その要求に応えるためには、仕事を早く片付けるために、仕事の合格点を早く出すことが重要になるのです。
そうすれば、残った時間で別の仕事に取り組むことができ、限られた時間内でより多くの成果を出すことができるんですよ。
完成度だけではダメなんですね
このような背景から仕事の評価は『完成度×スピード』で決まるのですが、残念なことに完璧主義の人は自ら進んで低い得点を取りに行ってしまいます。
スピードを犠牲にして完成度を高めようとしてしまうのです。
その結果、たとえ仕事の完成度が高くても、他の仕事に取り組む時間が残っていないので、最終的な評価が低くなってしまうんです。
このように、時間をかけて1つの仕事を完璧にこなすより、早く仕事の合格点を出せる人の方が評価される状態になっています。
そのため、完璧主義の人は評価されにくい環境が整っているのです。
完璧主義のあなたの評価を変える仕事のスタイル
完璧主義のあなたにオススメできる仕事のスタイルがあります。
それは『Quick & Dirty』という仕事のスタイルです。
Quick & Dirtyとは、仕事の依頼者と途中結果を確認しながら仕事を進めるスタイルです。
つまり、途中成果を必ず見せることになるので、完璧主義を封印することができるんですよ。
Quick & Dirtyが日常的に使われている仕事の代表例として挙げられるのは、美容師さんの仕事ですね。
美容師さんは最初にお客さんのなりたい髪型をザックリ聞いた後、髪を切り始めます。
そして、オーダーの髪型に近づけたら、お客さんに確認しながら微調整していくのです。
あなたも「前髪はどのくらいまで切りますか?」と言われたことはありますよね?
そのような質問をお客さんに投げかけて、お客さんが求める髪型に近づけていくのです。
このように、美容師さんの仕事の進め方は、『オーダーに近い髪型という途中成果をお客さんに見せて仕上げていく』というものになります。
このような、途中成果を依頼者に見せて調整をしていく『Quick & Dirty』を取り入れることで、完璧主義を封印して仕事のスピードを上げることができるのです。
Quick & Dirtyの3つの効果
Quick & Dirtyには仕事の評価を上げる3つの効果があります。
- 優先度の高い仕事を確実にこなせる
- 仕事のスピードが上がる
- 依頼者が安心する
①優先度の高い仕事を確実にこなせる
Quick & Dirtyの1つ目の効果は、優先度の高い仕事を確実にこなせるようになることです。
Quick & Dirtyは、早い段階で仕事の途中成果を見せる仕事のスタイルになります。
そのため、Quick & Dirtyを実践しようとすれば、完璧主義のあなたに「無様な途中成果を見せたくない」という気持ちが必ず生まれてくるのです。
無様な途中成果を見せないようにするためには、短時間でクオリティを上げる必要がありますよね。
そして、その状態を実現するためには、成果に直結する重要な仕事を優先的にこなしていく必要があるのです。
こうした背景から、短時間で恥ずかしくない途中成果が必要なあなたは、成果に直結する重要な仕事から着手するようになっていきます。
その結果、仕事の重要なポイントをきちんと押さえて仕事をすることができるので、『仕事が分かる人』という評価を受けることができるのです。
②仕事のスピードが上がる
Quick & Dirtyの2つ目の効果は、仕事のスピードが向上することです。
仕事の途中成果を依頼者に見せた際に、合格ラインに達していればその仕事は終了します。
その結果、今まで完成度を高めるために使っていた時間を他の仕事に割り当てられるようになるので、限られた時間の中で多くの成果を出すことができるのです。
しかも、それだけではありません。
Quick & Dirtyで仕事をしていくと、1つ目の効果でご説明した『仕事のクオリティを上げるためのポイント』が分かってきます。
その結果、完璧主義だった頃とは見違えるくらい、仕事のスピードと成果の量が向上するのです。
③依頼者が安心する
Quick & Dirtyの3つ目の効果は、仕事の依頼者を安心させられることです。
仕事の依頼者は『自分の依頼した仕事が正しい方向に進んでいるか』を気にしています。
そして、仕事の進捗が分からない状態が続くと、仕事の依頼者はあなたに対して不安な気持ちを持ち始めるのです。
しかし、Quick & Dirtyで仕事を進めていれば問題ありません。
仕事の途中成果を見せることになるので、仕事の依頼者は仕事の進捗を把握することができるんです。
万が一、仕事が間違った方向に進んでいてもリカバリーができます。
仕事の完成度を高める前の段階で軌道を修正することができるのです。
このように、Quick & Dirtyで仕事を進めていけば、依頼者を安心させることにつながるんですよ。
Quick & Dirtyのやり方
Quick & Dirtyのやり方はとても簡単です。
次のように、基本的な仕事の進め方に途中成果を見せるチェックポイントを設定しましょう。
- ゴールイメージを明確にする
- 計画のすり合わせを行い、中間チェックの時期を設定する
- 中間チェックの時期になったら途中成果を見せる
- 指摘された点を修正しながら、計画を進める
- 以降、3と4の繰り返し
Quick & Dirtyの具体例
ここでは、Quick & Dirtyの具体例を、私の実例をもとにしてご説明します。
私が依頼された仕事は『所長への報告資料の作成』です。
まず、どんな仕事であれ、仕事を依頼されたときは最初にゴールイメージを確認していきます。
ゴールイメージが明確になったら、仕事の進め方を考えます。
簡単でもいいので、仕事の計画を作って仕事の依頼者にチェックをしてもらいましょう。
その際に、必ず途中成果を見せるチェックポイントを複数回設定してください。
また、最初のチェックポイントはなるべく早い時期に設定しましょう。
そうしないと、仕事が間違った方向に進んでいると判明したときに、大幅なタイムロスが生じてしまうからです。
私の場合はボックス資料を作成段階で、上司に確認してもらっています。
下手に資料を作りこんでからチェックを受けると、大幅な修正が必要になる可能性があるので、資料のストーリーが最低限伝わる程度の資料を作ってチェックを受けているのです。
なお、この際に受けた指摘は必ずメモしておきましょう。(後程使います)
そして、チェックが終わる際には次のチェックポイントを設定してください。
大幅な変更がない場合は最初に設定したチェックポイントでいいか確認するイメージで、大幅な変更がある場合は新しくチェックポイントが必要か確認するイメージです。
チェックが終わったら、先程のとったメモの内容を修正していきます。
そして、仕事を進めていき再度チェックを受ける時期になったら、もう一度途中成果を見せるんです。
このような、『指摘された点を素早く修正してチェックを受ける』というサイクルを繰り返していきます。
その結果、素早く仕事の合格点を出すことができるので、評価が上がっていくようになるのです。
まとめ
どんな完璧主義の人であれ、意識すれば『Quick & Dirty』を必ず身につけることができます。
なぜなら、依頼者の要望に完璧に答える仕事の進め方だからです。
完璧主義の方向を少しずらして仕事をして、依頼者の要望に完璧に答えられれば、おのずと自分の仕事のスキルが上がっていきます。
そして、仕事のスピードと成果の質が見違えるように変わるので、あなたの評価も大きく変わっていくのです。
- 完璧主義の人が評価されないのは、スピードを犠牲にしているから
- 『仕事の評価』=『完成度』×『スピード』
- 完璧主義を変えたいなら『Quick & Dirty』
- 『Quick & Dirty』の3つの効果
①優先順位が高い仕事を確実にこなせる
②仕事のスピードが上がる
③依頼者が安心する - 『Quick & Dirty』の手順
①ゴールイメージを明確にする
②計画のすり合わせ+チェックの時期を設定
③途中成果を見せる
④指摘された点を修正し、仕事を進める
⑤以降、③④を繰り返す