当時の私はある致命的なミスに気づかなかったので、真面目系クズになってしまったのです。その致命的なミスとは…?
頑張って仕事をしているのに、仕事が全然うまくいかない!
あなたは、このような悩みをお持ちではありませんか?
仕事がうまくいかない状況が続くと、つらいですよね。
私も入社2年目まで、頑張っても仕事がうまくいかない『真面目系クズ』だったので、その気持ちが痛いほど分かります。
でも、あなたの仕事がうまくいかないのには、きちんとした理由があるんです。
本記事では、仕事がうまくいかない原因とその状況を打破するための対策をご紹介しています。
原因と対策をしっかりと理解してから適切な行動をすれば、仕事がうまくいかない今の状態から抜け出すことができますよ。
仕事ができない人のほとんどは、これが原因なんです!
気になるところへGO!
仕事ができない本当の原因とは?
頑張っても仕事がうまくいかない人は、決して無能なわけではありません。
ある致命的なミスに気付いていないだけなんです。
仕事のゴールイメージを勝手に解釈すること!
あなたの血のにじむような努力は、たったこれだけのミスですべて水の泡になってしまうんです。
仕事のすべてを決めるゴールイメージとは…?
仕事のゴールイメージとは『いつ、何が、どんな状態であればこの仕事は合格なのか』という情報のことを指しています。
具体的には次のようなイメージです。
- いつ:仕事の納期
- 何が:仕事の対象
- どんな状態:仕事の合格基準
例えば、あなたが次のような議事録を作る仕事を依頼されたとしましょう。
このような仕事を依頼された場合、仕事のゴールイメージは次のようになります。
- いつ→明日の正午まで
- 何が→Wordの議事録
- どんな状態→今日の会議の流れと決定事項をまとめて、関係者に配布した状態
つまり、この3つのポイントをクリアすることが、あなたに求められていることなのです。
このように、どんな簡単な仕事であれ、仕事の依頼者は必ずゴールイメージを持っています。
そして、仕事の依頼者はあなたに『ゴールイメージを達成してくれること』を求めているのです。
でも、もしゴールイメージを達成できなかったら、どうなるんですか…?
たとえば、あなたが髪を短くするために美容室に行ったとしましょう。
あなたは美容室に到着すると、初めて担当してもらう美容師さんに「私に似合う短い髪型でお願いします」と伝えました。
ヘアカットが始まってしばらくすると、日頃の疲れが溜まっていてあなたは、気付いたら寝てしまったのです。
そして目が覚めると…
想定外の髪型にされたあなたは、慌てて美容師さんにクレームを言います。
しかし、なんと美容師さんは逆ギレしてきたのです。
それにパンチパーマはダメだと言いませんでしたよね!?
あなたはイラっとしましたが、いくら文句を言っても自分の髪型は元には戻りません。
あなたは人の目を気にしながら家に帰って、泣き寝入りするしかなかったのです。
では、このような事態になってしまった原因を、美容師さんの言い訳から紐解いていきましょう!
美容師さんの言い訳で重要となるポイントが1つあります。
それは、「パンチパーマはダメとは言いませんでしたよね?」という部分です。
確かにあなたは「パンチパーマはダメ」とは言っていません。
でも、あなたはパンチパーマにされたことに対して腹を立てています。
つまり、あなたの頭の中には『自分に似合う短髪のイメージ』があって、そのイメージにはパンチパーマが入っていないことが分かるのです。(そうでなければ怒る理由が見当たりません)
よって、今回の惨劇はあなたが持っているイメージを、美容師さんがきちんと確認しなかったことで発生したと言えるんですよ。
でも、これって美容室だけの話ですよね…?
パンチパーマの例はさすがに極端ですが、実際の仕事でも似たような事故が起きています。
仕事の依頼者のゴールイメージ(要望)を聞き出さずに、勝手に仕事を進めてしまう人が本当に多いんです。
その場合は、相手が欲しがっている成果を出すことができないので、美容室の例と同じ事態が起きてしまいます。
あなたが担当している現在の仕事を思い浮かべてみてください。
あなたは今の自分の仕事のゴールイメージをきちんと説明できますか?
もし説明できなければ、仕事のゴールイメージを確認せずに仕事を進めている可能性があります。
その場合は、どんなに頑張っても依頼者が欲しがっている成果を出すことはできません。
頑張って仕事をしても成果に結びつかないので、依頼者からは「時間をかけた割にクソみたいな成果だな」と思われてしまうのです。
自分も思い当たるフシがいくつかありますわ…
仕事ができない人の特徴
一緒に『仕事ができない人の特徴』を見てみましょう!
ネットでよく挙げられる『仕事ができない人の特徴』は次の通りです。
- 仕事がやり直しになる
- 優先度が低い仕事から始める
- 締め切りを守らない
- 同じミスを繰り返す
- 自分の考えを持っていない
これらの特徴は、ゴールイメージを勝手に解釈した結果、生まれるものです。
まず、①の『仕事のやり直し』は、出した成果と依頼者が求める成果が一致していないときに発生します。
なぜなら、依頼者の欲しい成果をきちんと提供できれば、仕事をやり直す必要なんてないからです。
なので、ゴールイメージの『どんな状態』を勝手に解釈して、見当違いな成果を出したため、やり直しになったと言うことができます。
その通りだと思います…
こんな感じで説明していきますよ!
②の『優先度が低い仕事を優先する』も似たようなものです。
こちらもゴールイメージの『どんな状態』を勝手に解釈し、成果に直結する重要な作業を後回しにしている状態になります。
例を挙げるとすれば、発表資料のレイアウトにこだわりすぎて、肝心の資料の中身を作っていない人のことです。
ゴールイメージを把握していれば、成果に直結する重要な作業がレイアウトでないことが分かるので、仕事の優先順位を間違えなくなるんですよ。
③の『締め切りを守らない』は、ゴールイメージの『いつ』という情報を勝手に解釈したケースです。
『仕事の成果が必要な時期』に納期が設定されているのに、納期を守らないということはゴールイメージを無視していることに他なりません。
④の『同じミスを繰り返す』、⑤の『自分の考えを持っていない』という特徴もゴールイメージを無視していることにつながります。
上司には『部下を成長させる』という仕事があり、上司は部下に対して『〇〇ができるようになってほしい』という要望(ゴールイメージ)を持っているからです。
なので、これらの特徴は上司が期待しているレベルに達していない状態になるので、ゴールイメージの『どんな状態』を理解できていないということができます。
以上のように、仕事ができない人の特徴は『ゴールイメージを勝手に解釈する』という行動から発生します。
このようなミスを繰り返していると、上司はあなたに対して怒りの感情を持つようになるので、次第に高圧的な態度に変わっていくんです。
そうなると、豊田氏が言うように、仕事のゴールイメージに関する説明がどんどん少なくなる傾向があります。
上司や先輩社員が表層的に高圧的な命令指示をしているという状態は、コミュニケーションが希薄で、意向や意図が伝わっていないと全く同じである
つまり、ゴールイメージを勝手に解釈しつづけると、成果を出せずに怒られ続けるという負のスパイラルが完成してしまうんですね。
このような状態になってしまうと、職場に行くことすら辛くなってしまいますので、なるべく早く『ゴールイメージを勝手に解釈する』というクセを改善することが重要なんです。
仕事ができなかった私を変えた方法
ゴールイメージを勝手に設定していた人が仕事ができるようになるためには、仕事のゴールイメージを依頼者とすり合わせればいいんです。
具体的には、仕事の依頼内容を聞いてから、足りない情報を質問して集めるイメージですね。
そして、勝手に解釈することができないくらい、ゴールイメージの詳細な文章を作り上げるのです。
なお、詳しいゴールイメージのすり合わせ方を知りたい方はこちらをご覧ください。
仕事ができるようになる3つの理由
依頼者とゴールイメージをすり合わせることで、仕事ができるようになるのには3つの理由があります。
- 仕事の進め方が分かりミスが減るから
- 正しい選択肢を選べるようになるから
- 効果的な代替案を探せるから
理由①仕事の進め方が分かりミスが減るから
ゴールイメージを明確にすると、『ゴールイメージを達成するために必要なこと』が分かるようになります。
料理で例えると、メニューが決まれば必要な食材や調理の手順が決まるイメージです。
必要な食材や料理の手順が分かれば、買い忘れなどのうっかりミスは起きづらくなりますよね。
それと同じで、ゴールイメージを明確にすれば、『準備物』や『やるべき作業』が分かるのでミスが減るようになるんです。
理由②正しい選択肢を選べるようになるから
ゴールイメージを明確にすると、たくさんの手段の中から適切な手段を選ぶことができるようになります。
例えば、コピーを取る仕事を考えてみましょう。
コピー機には『カラー・モノクロ・両面・拡大・縮小・印刷サイズ』などの数多くの機能があるので、どのように印刷するか迷ってしまいますよね。
でも、ゴールイメージをきちんと明確にしていれば、問題ないんです。
例えば、『1時間後までに、展示用ポスターの最終チェックの準備ができた状態』がゴールイメージの場合を考えてみましょう。
その場合、最終チェック用のポスターを印刷するので、実際のポスターサイズで印刷する必要がありますよね。(印刷サイズによってポスターのレイアウトが変わるのを防ぐためです。)
なので、実際のポスターの印刷方法ではない『ポスターサイズ以外の用紙サイズ・縮小・モノクロ・両面印刷』は今回の仕事に適していないと判断できます。
つまり、『ポスターサイズへ拡大・カラー印刷・片面印刷』という選択肢に絞ることができるのです。
そして、この印刷方法で問題ないことを上司に確認すれば、正しい手段が決まるので、ゴールイメージを達成できるようになるんですよ。
理由③効果的な代替案を探せる
ゴールイメージが明確になると、問題が発生した時に効果的な別の手段を考えられるようになります。
例えば、先ほどの『ポスター印刷の仕事』でプリンターが故障していた場合を考えてみましょう。
ゴールイメージを明確にしていない人は、ここで大パニックになり、修理することを考え始めます。
でも、今回の仕事のゴールイメージは『1時間後までに、展示用ポスターの最終チェックの準備ができた状態』でしたよね?
ということは、ポスターの印刷さえできれば、プリンターはなんでもいいということになります。
だから、急いで修理するのではなく、他のプリンターを借りて印刷する手配をすればOKなんです。
まとめ
以上が仕事がうまくいかない原因と対策になります。
あなたにも思い当たる節はありませんでしたか?
もし心当たりがある場合は、傷口が広がる前に対策を打つことをオススメします。
そうすれば、私のように真面目系クズになることを食い止めることができるはずですし、きちんと成果を出せる力が身についていくからです。
仕事で辛い思いをしないためにも、ぜひ実践してみてくださいね!
- 仕事がうまくいかない原因は『仕事のゴールイメージを勝手に解釈』していること
- ゴールイメージとは『いつ・何が・どんな状態』という仕事の合格基準
- 仕事ができるようになるには、仕事のゴールイメージを依頼者とすり合わせればいい
- 勝手に解釈する余地がないくらいゴールイメージを詳細に文章にすることがポイント