会社員で『医療費控除・株式の損益通算・ふるさと納税』のどれか1つでも申請が必要な『あなた』に役立つ内容になっていますよ!
確定申告ってどうやればいいの?
確定申告って、何だか難しそうなイメージがありませんか?
私も確定申告って、とっても難しくてめんどくさそうなイメージがあったのですが…
実は、確定申告なんて手順さえ分かってしまえば簡単なんです!
本記事では画像を駆使して確定申告の『やり方』と『手順』をまとめました。
本記事を見ながら数値を入力していくだけで、初めてでも簡単に確定申告ができるようになっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事の内容は3つの条件のいずれか、もしくは全てに当てはまる場合に有効です。
- 昨年の医療費が10万円以上
- 投資の損益通算を行いたい
- ふるさと納税を実施
他にも申請をしたい内容がある場合や青色申告をしたい場合は、追加の作業が必要になるのでご注意ください。
なお、本記事の確定申告画面は、国税庁のHP(外部リンク)より引用しております。
準備①ー①確定申告の流れと準備物の確認
まず最初に確定申告の流れと準備物を把握しておきましょう。
確定申告の流れは次のようになります。
確定申告書類の提出方法は、『税務署への持ち込み・郵送・ネット提出』の中から選ぶことが可能です。
ネット提出ではカードリーダーの購入が必要になるので、本記事では一番カンタンにできる『郵送』をご紹介していきます。
続いては、準備物のご紹介です。
確定申告に必要な次の準備物を用意してください。
医療費控除・株式・ふるさと納税の申告をする場合は、枠で囲まれてる物の準備が必要です。
中でも、株式関連の書類は必要なものが次の条件で変わりますので、注意してください。
- 年間取引報告書
→ 必須 - 昨年の確定申告書類
→ 昨年の損失を通算する場合 - 持株会報告書
→ 持株会の配当がある場合 - 外国税証明書
→ 外国株の配当がある場合
なお、源泉徴収票と年間取引報告書は提出する必要はないので、電子ファイルなどでも問題ありません。
また、最終的には書類を印刷して提出するので、別途を印刷できる環境(自宅・コンビニ等)も整えておきましょう。
準備①ー②確定申告書類のセーブ・ロード方法
続いては作成した申告書類のセーブ・ロード方法をご説明します。
というのも、確定申告の書類はネットで作るため、途中でPCが落ちてしまうと入力したデータが消えてしまう可能性があるからです。
そのような事態を避けるためにも、入力したデータの保存方法と読み出し方法を知っておきましょう。
情報を入力する画面にいくと、書類のデータを保存することが可能になります。
保存したい場合は、ページの一番下まで移動して、右下にある①の『入力データの一時保存(作成を中断する場合)』をクリックしてください。
すると画面が変わるので、②『入力中のデータをダウンロードする』というボタンを押しましょう。
ファイルがダウンロードされるので、ダウンロードが完了したことを確認できたら、③『戻る』をクリックしてください。
保存したデータの続きから書類を作成したいときは、確定申告のトップページから①『保存データを利用して作成』をクリックしましょう。(下図の左上を参照)
すると、画面が切り替わっていくので、上の画像の順番で操作を行い、データの読み出しを行ってください。
これで、保存したところから入力を再開することができます。
準備①ー③確定申告書類の入力画面を表示する
続いては確定申告の書類の入力画面を表示していきます。
そのためには、『国税庁 確定申告書等作成コーナー』(外部リンク)にアクセスしましょう。
次のような画面が立ち上がりますので、①『作成開始』→②『印刷して提出』をクリックしてください。
『申告書等印刷を行う前の確認』という画面が表示されたら、動作環境と利用規約を読んで、下側にある『利用規約に同意して次へ』をクリックしましょう。
クリックしたら次の画面に移りますので、①の場所にある『▼』をクリックしてください。
そうすれば、隠れていた選択肢が現れるはずです。
②の『所得税』をクリックして画面が変わったら、③の『作成開始』をクリックしてください。
『申告書の作成をはじめる前に』という画面が表示されていると思います。
次の図のように、まずは①に生年月日を入力してください。
入力欄が増える構造になっていますが、兼業でない普通のサラリーマンであれば、画像の通りにチェックを入れればOKです。
なお、年末調整をしたかどうかは、源泉徴収票の『所得控除の額の合計額』の欄で確認することができます。
次の文献が示すように、所得控除の計算は年末調整の際に行われるので、『所得控除の額の合計額』に数値があれば年末調整は完了していることになるのです。
日本では、これらの所得控除の計算は年末調整の際に源泉徴収義務者が行うこととなっており、(以下略)
引用:税大ジャーナル-マイナンバー及びマイポータルを利用した記入済み申告制度(Pre-filled Tax Returns)の実現方法について
税務署から連絡が無ければ、⑦を『いいえ』にして⑧の『次へ進む』をクリックしましょう。
確定申告の書類作成①給与所得の入力
ここからは、サラリーマンの給与所得情報を入力していきます。
手元に源泉徴収票をご用意ください。
現在、『収入金額・所得金額の入力』画面が表示されていると思います。
まずは、①の『給与所得』の横にある『入力する』をクリックしましょう。
すると、年末調整をしたかどうか確認されますので、適切な方の②『入力する』を選択してください。
左側に入力画面が、右側に源泉徴収票の例が表示されているページに移動すると思います。
右側の例に記載されている番号と、入力欄の番号が対応していますので、源泉徴収票の対応する欄に書いてある数字を入力・選択してください。
数値を入力したら、最後に支払者(会社)の住所と名称を記入する欄がありますので入力してください。
会社名や住所名が長い場合は、マンション名などを省略して記入してもOKです。
入力が終わったら一番下にある『入力内容を確認』をクリックしましょう。
クリックすると確認画面に移ります。
次の画像の①に表示される内容が、源泉徴収票とあっているかを確認しましょう。
内容が正しいことを確認したら②の『次へ進む』を押して、次に進んでください。
すると、入力した内容によっては次のような確認画面が出てきます。
入力画面に飛ぶだけなので、遠慮なく『閉じる』をクリックしてください。
今は『配偶者(特別)控除の入力』画面に移っていると思います。
次の画像のように妻または夫の情報を入力して⑦の『次へ進む』をクリックしてください。
扶養者が他にもいる場合は、『扶養控除の入力』という画面に自動的に移ります。
扶養家族がいる場合は上の画像の①の『入力する』をクリックしてください。
そしたら、扶養家族の入力画面が表示されるので、下の図のように情報を入力しましょう。
16歳以下の人物を入力すると「扶養控除の対象になりません」という旨の確認画面が出ますが、遠慮なく『はい』を選んでください。
入力した情報の確認画面が表示されるので、正しい情報が入力されていることを確認したら、『次へ進む』をクリックしてください。
そうすれば、次のような『収入金額・所得金額の入力』の画面に戻ってくるはずです。
念のため、『給与所得の欄に表示されている金額』と『源泉徴収票の給与所得控除後の金額』があっていることを確認しましょう。
入力した内容に問題がなければ金額が一致するはずです。
一致しない場合はどこかが間違っているので、もう一度同じ手順で入力した内容を確かめてください。
間違いがないことを確認できたら、給与所得の入力は完了です。
いくつか当てはまるなら順番通りがオススメです!
引き続き書類を作成する!
確定申告の書類作成⑥個人情報の入力
『株式・医療費・ふるさと納税』に関する情報の入力したら、個人情報を入力していきましょう。
『収入金額・所得金額の入力』もしくは『所得控除の入力』の画面が表示されている場合は、『入力終了(次へ)>』をクリックして、『税額控除・その他の項目の入力画面』に移動してください。
こちらは、住宅減税等を受けていない限り入力は不要です。
ザっと項目に目を通して関係なさそうであれば、一番下の『入力終了(次へ)>』をクリックしてください。
すると『計算結果確認』の画面が表示されます。
入力した内容が間違っていないことを確認して、納付もしくは還付される金額を把握しておきましょう。
確認が終わったら『次へ』をクリックして、住民税の入力画面に移動します。
画面が変わったら、次の画像の『住民税・事業性に関する事項』をクリックしてください。
これまで入力した内容が反映されているので、次の項目を確認していきましょう。
- 住民税の納付方法
- 入力した子供の情報
- 別居中の家族の情報
- 株式の住民税額
- 問題なければ『入力終了(次へ)>』をクリック
住民税情報の確認が終わったら、還付金の振込先を入力していきます。
もう一度『住民税等入力』という画面に移動するので『次へ進む』をクリックして、次の画面を表示させましょう。
振込先は『ゆうちょ・ゆうちょ以外金融機関・郵便局窓口』の中から選択することができます。
『受取方法の選択』の欄で好みの受け取り方法を選択後、口座番号などの必要事項を入力してください。
続いては、下側に住所を入力する画面がありますので、次の図のように住所情報を入力していきましょう。
今年、引っ越しをしていなければ、④は『はい』でOKです。
住所を入力したら、個人情報を入力していきます。
次の画像のようにあなたの個人情報を入力してください。
なお、自営業でなければ『屋号・雅号』は空欄でOKです。
入力したら、一番下にある『入力終了(次へ)>』をクリックしましょう。
すると次の図ように、マイナンバー記入画面に移ります。
家族全員分のマイナンバーを入力したら、『次へ進む』をクリックしてください。
続いては印刷項目の選択画面に移ります。
まずは次の印刷の注意事項を確認してください。
この画面を下にスクロールすると、印刷する項目を選択することができます。
念のため、すべての項目にチェックを入れるのをオススメします。
必要な書類を選択したら『帳票表示・印刷』をクリックしましょう。
すると、pdfファイルがダウンロードされるはずです。
最後に保存したpdfファイルの内容を確認して、問題がなければ『次へ』をクリックしてください。
次の画面では、これまで入力した内容を保存することができますので、来年の確定申告のために保存しておきましょう。
これで申告書類の作成は完了ですので、あとは印刷して提出作業に取り掛かりますよ!
提出書類の印刷と提出
書類の作成が終わったら、先ほどダウンロードしたpdfファイルを印刷していきます。
印刷する際は必ずA4・1in1・片面で印刷してください。
色はカラーでも白黒でもOKです。
コンビニで印刷する場合は、USBメモリにpdfデータをコピーしてください。
なお、外国税額控除を申請する場合は、外国税額が記載されている特定口座年間取引報告書のデータもUSBメモリにコピーしておきましょう。
そして、コンビニに『USBメモリ』と『マイナンバーカード』 or 『運転免許証+マイナンバー通知カード』を持っていきます。
コンビニに到着したら、USBメモリをコンビニのコピー機に差し込んでください。
そして、コピー機についているマニュアルを見ながら操作して書類を印刷しましょう。
そして、同時に次の書類もコピーしてください。
- マイナンバーカードの両面
- 運転免許証両面 + マイナンバー通知カード両面
- 外国税額控除用の書類
なお、運転免許証をお持ちでない場合は、公的医療保険の被保険証やパスポートなどの写しも大丈夫です。
コピーが終わったら、最終確認に移りましょう。
最終確認を行う際には、印刷した紙に含まれている『提出書類等のご案内』を見ながら確認するのがオススメです。
まず印刷した書類の文字がかすれていないことを確認します。
問題なければ1枚目(第一表)の名前の右側に捺印欄がありますので、捺印してください。
また、提出日を入力しなかった場合は、第一表の左上に提出日を記入してくださいね。
準備が終わったら、2枚目の『添付資料台紙』にコピーしたマイナンバーカード両面、もしくは運転免許証の両面+通知カードの両面を『のり』で貼り付けます。
貼り付けられたら印刷状態の確認をしていきます。
- 捺印に欠けはないか
- きちんと書類が印刷されているか
- 入力内容に間違いはないか
- 文字が見切れていないか
最終確認ができたら、郵送の準備をしていきます。
A4書類が入る封筒を準備しましょう。
印刷した資料の最後のページの『提出書類等のご案内』を参照してください。
提出書類が記載されているので、その書類を準備していきます。
基本的には次の書類が提出書類になりますので、封筒に入れていきましょう。
- 印刷した書類で提出用と書かれている物
- 本人確認書類を貼った添付資料台紙
- ふるさと納税の寄付金受領証明書
- 外国税額控除用の年間取引報告書
同封を忘れてしまうと訂正申告が必要になるのでしっかりと確認しましょう。
書類を封筒に入れたら『のり』で封筒に封をします。
そして封筒の表面に『提出書類等のご案内』の右下についている『貼って使える宛名』を切りとって封筒に貼り付ければOKです。
後は、封筒に切手を貼り付けてポストに入れれば確定申告が完了します。
A4の封筒は定形外郵便になります。
重さによって次のように価格が変わりますので、注意してください。
- 50g以内 → 120円
- 100g以内 → 140円
- 150g以内 → 210円
なお、一例になりますがA4封筒は約15g、A4用紙1枚は約4.5gになります。
おわりに
以上で確定申告の処理は終了です!
長い間、本当にお疲れ様でした!
書類に不備がなければ、後日税務署から還付金に関するはがきが送られてきます。
寄付金額が確定申告した金額と合っていることを確認して、確定申告は完了です。