教科書のように使えるので、初めて医療費控除をする『あなた』の役に立つ内容になっていますよ。
医療費控除をしたいんだけど、やり方が分からない…
予想外のケガや病気で支払った医療費。
可能であれば少しでも取り戻したいですよね。
でも、確定申告って難しそうだから、少し不安を感じているのではないでしょうか?
本記事ではそんな確定申告に対する不安を解消していただくために、医療費控除のやり方を画像で分かりやすく解説します。
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確定申告で医療費控除をする流れ
医療費控除をする場合の確定申告は、次のような流れになります。
①②⑥⑦は基本的な確定申告と同じ手順になりますので、まずは次の記事の手順で給与所得の入力を終わらせてください。
医療費控除の確定申告④-①医療費の集計
給与所得までの入力が終わったら、書類の途中結果を保存して、医療費を集計します。
保存ができたら、『国税庁 確定申告書等作成コーナー』(外部リンク)にアクセスして、国税庁が指定するExcelファイルをダウンロードしましょう。
次のような画面が表示されるので、①の『医療費集計フォーム』をクリックしてください。
クリックしたら『医療費集計フォーム』の画面に移動するので、②のダウンロードボタンをクリックしてください。
すると、『iryouhi_form_v3』というExcelファイルがダウンロードされるので、保存したExcelファイルを開きましょう。
Windows10の場合、『Windowsアイコン』をクリックして、次の画面の操作を行うとファイルを検索することができます。
この操作を行えば、ファイルを保存したところに飛べるので、デスクトップなどの分かりやすいところに移動させておきましょう。
Excelファイルを開いたら、まずは集計方法を決めていきます。
『領収書1枚ずつ入力』、もしくは『病院名ごとにまとめて記入』のどちらかを心の中で決めてください。
入力方法を決めたら、医療費の情報をExcelファイルに入力していきます。
画像の番号のところに次の項目を入力していきましょう。
- 『編集を有効にする(E)』をクリック
- 受診した人の名前
(フルネーム) - 病院や薬局の名称
- 該当する医療費区分を選択
- 診察のみ(薬なし)
→ 『診察・治療』 - 薬のみ(診察なし)
→ 『医薬品購入』 - 診察も薬もあり
→ 『診察・治療』+『医薬品購入』
- 診察のみ(薬なし)
- 領収書の支払金額を記入
- 保険からの受取金額を記入
- 支払年月日を記入(空欄可)
- 入力した合計金額を確認
領収書を見ながら入力すれば、手こずることはあまりないと思いますが、⑥の『補填される金額』には少し注意点があります。
⑥の『補填される金額』には保険や自治体などから受けとった『治療を受けるためのお金』の金額を入力してください。
『金額の入力を間違える』と虚偽申告、もしくは損をします。
次の例のように、医療費の金額は実際に支払った金額、補填される金額は必ず支払った金額以下で記入してください。
- ガン治療にかかったお金=100万円
- 自分が支払った金額=30万円
- 高額療養費制度からの返金=15万円
- 保険から受け取った金額=30万円
→『医療費=30万円』・『保険から受け取った金額=30万円』
「医療費」とは、保険診療の場合にはすでに公費負担部分が控除された自己負担部分を指すが、さらにそこから保険金等により補填される金額等を控除した実質的負担部分を捉えて、担税力の減殺が考慮される。
なお、『がん診断給付金』のような治療を目的としない補填金も申告対象外なので、注意してください。
該当しそうな給付金がある場合は、国税局に問い合わせてみましょう。
このように、全ての医療費を記入していき、記入が終わったらキーボードの『Ctrl』を押しながら『S』のボタンを押して、ファイルを保存してください。
医療費控除の確定申告④-②集計結果のアップロード
医療費の集計が終わったら、確定申告の書類に集計結果をアップロードしていきます。
『収入金額・所得金額の入力』画面が表示されている場合は、『入力終了(次へ)』へをクリックし、次の所得控除の入力画面を表示させましょう。
画面の中に『医療費控除』がありますので、横にある『入力する』をクリックしてください。
クリックしたら次の左の画面に変わりますので、①『医療費控除を適用する』をクリックしましょう。
次に②の『医療費集計フォームを読み込んで、明細書を作成する』にチェックを入れてください。
すると、画像の下部分が表示されるようになるので、③『ファイルを選択』をクリックし、出てきたウィンドウで作成した医療費ファイル『iryouhi_form_v3』を選択しましょう。
そして④『選択したファイルを読み込む』をクリックすればアップロードが完了し、確認画面が表示されます。
なお、この確認画面では次の2点を確認してから、『次へ進む』をクリックしましょう。
- エラー件数が0
- 合計額がExcelファイルと合っている
次に『医療費控除の入力』画面に移動するはずですので、Excelの内容がきちんと反映されていることを確認してください。
問題なければ『次へ進む』をクリックします。
そうすれば医療費控除の『計算結果の確認』に移りますので、計算結果を確認して『次へ進む』をクリックすれば医療費控除の申請は終了です。
確定申告の次のステップ
これで医療費控除に関する処理は完了です。
ふるさと納税をやっている場合はふるさと納税の申告を行ってから、仕上げの作業に移っていきましょう。
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