その時の体験談と対処法をまとめましたので、必要であれば参考にしてみてください!
路上駐車していた車に自転車が衝突した!
もらい事故だとしても、実際に事故にあうとパニックになってしまいますよね。
もちろん、私にもそういう経験があります。
実家の前に停めていた車に自転車が突っ込んだとき、頭が真っ白になってしまったのです。
でも、改めて振り返ってみると、「事故の流れを知っておけば冷静に対応できそうだな」とも感じました。
そこで、本記事では私が実際に体験した『路上駐車していた車のもらい事故の対処法』をまとめました。
同じような事故に合った時に役に立つ情報になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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【体験談】家の前に路上駐車していた車に自転車が衝突
実家に帰省して部屋でくつろいでいた夜の10時ごろ、突然インターホンが鳴り響きました。
インターホンに出てみると、女性の方が「家の前に人が倒れていますよ」と教えてくれたので、慌てて外に出たところ…
という状態だったのです。
たまたま車で通りかかった女性が知らせてくれたようでした。
車にぶつかった方は若い男性。
意識はありましたが、顔面をぶつけたようで鼻から出血していました。
未成年のだったので飲酒運転ではなさそうですが、近くには白いイヤホンがつながったスマホが落ちています。
どうやら、よそ見して車に突っ込んだ可能性が高そうです。
幸運にも男性の家は実家のすぐそばだったので、女性と手分けして男性の両親と119に電話することにしました。
男性に意識があることを確認して、適切な応急処置をしたあと、私は現場の写真をとることにしたのです。
そして、数分後に救急隊員が到着。
男性を病院に搬送していきました。
男性が搬送された後、私は車や自転車の状態を確認することにしました。
車をよく見ると、右後方のバンパーがへこみ、テールライトのカバーが割れています。
また、車のリアガラスの上部(地面から150cm位)に、皮膚が接触したような油と白い樹脂が付着していました。
おそらく、『車の下側に自転車のタイヤがぶつかって、リアガラスに顔面を強打した』といったところでしょう。
続いて、自転車を観察してみます。
ハンドルを見てみると、支柱と右グリップに血がついています。
男性は自転車の右側に倒れ込んでいたので、リアガラスにぶつかって出血しながら右側に倒れ込んだと考えられます。
以上の状況をまとめると、事故状況は次のように推測することができました。
- スマホしながら自転車を運転
- 自転車の前輪が車に衝突
- 体が浮き上がってリアガラスに顔面強打(白い樹脂は白いイヤホンの欠片)
- バランスを崩して右側に倒れこむ
- 右手をハンドルから離して、右手で受け身をとる
- 鼻血が自転車の右ハンドルに付着
私は念のため、この推論の証拠となりそうな部分の写真を撮っておきました。
その後、相手の両親から謝罪と「保険で対応させてほしい」という旨を伝えられたので、連絡先を交換して家に戻ったのです。
私は写真を撮った理由は冤罪から身を守るためです。
私の場合、相手の両親が良識のある方だったので問題ありませんでしたが、必ずしも相手が常識を持っているとは限りません。
常識が通じない相手であれば、嘘をついてくることだってあり得るのです。
自分の身を守るためにも、事実はきちんと記録に残しておくことをオススメします。
事故対応①警察への応対
保険を使う場合は事故証明が必要になります。
そのため、相手の両親が警察を呼ぶことになりました。
警察が到着して、はじめに行うのは関係者へのヒアリングと現場保存です。
ヒアリングの際には、『免許証・自賠責保険証・車検証』を提出し、個人情報(氏名・住所・電話番号・勤務先・本籍)を伝えることになります。
普通は何も問題はないと思いますが、私の場合は車検直後で新しい自賠責保険証しか持っていませんでした。
私のように、古い自賠責保険証を忘れた場合は、車検をしたお店から古い自賠責保険のコピーを入手して、警察署の担当者にFAXすればOKです。
その後は警察の交通課が来るまで待機することになりました。
交通課が到着すると、現場の写真(車・地面・自転車)の撮影と測量が始まります。
その後、車を駐車した時の状況を聞かれたので、「今日帰省して、たまたま家の前に停めていたこと」を説明したのです。
現場検証が終わると、交通課の人から次のような『駐車状況』の判定結果を伝えられました。
- 駐停車禁止エリアではない(OK)
- 交差点から5m以上離れている(OK)
- 家の駐車場の前に停めている(NG)
家の駐車場の前に停めていたので、駐車違反になったのです。
「自分の家の前なのに減点か…」と覚悟しましたが、今回は注意のみで減点の切符は切られませんでした。
その後は、交通課の担当者に『私が現場に駆け付けた時の状況』を説明しました。
そして、交通課の作業が終わるまで待機した後に、『免許証・車検証』が返却され、バケツに汲んだ水で血痕を清掃して終わったのです。
事故対応②保険会社への連絡
事故の翌日、私は自分が加入している保険会社の事故受付に電話をしました。
過失割合が気になったので事故の状況を伝えたところ、「自動車に乗っていなければ過失は100%ありません」との返答が。
停止している車は衝突を回避することができないので、路上駐車であっても衝突した側の過失となるそうです。
また、「相手の保険会社がごねてきた場合はどうすればいいですか?」と質問してみました。
「その場合は停車している車が自転車を避ける方法を教えてください」と言えばいいそうです。
相手の保険会社も車が停車している場合は『ぶつけた側の過失が100%』ということを知っている上で交渉してくるそうなので、この質問をすると潔く引き下がるみたいですよ。
そして、サラッと衝撃的な情報を教えてくれました。
相手の過失が100%で支払い能力がある場合、自分が加入している保険は使用できないと法律で決まっているそうです。
保険を利用できる事故か判断するために、相手の保険会社から連絡を待つことになりました。
なお、『相手の保険会社から連絡が来る前に修理見積を取るのはOK』ということでしたので、私は先行して修理の見積を取りに行くことにしたのです。
事故対応③修理代金の見積もり
ディーラーに電話してから車を持っていくと、修理個所の写真を取りながら見積を進めていくことになりました。
かかった時間は30分程度。
今回はバンパーとライトカバーの交換ということで、約7万円の見積となりました。
保険会社には「修理見積は〇〇店の△△さんから取りました」と伝えれば、今後のお金のやり取りは、ディーラと保険会社で進めてくれるようになります。
私のように過去の自賠責保険証のコピーが必要な場合は、ここでディーラーに事情を説明してください。
きちんとコピーがとってある場合は、ご厚意でFAXを送っていただけると思います。
事故対応④相手の保険会社との連絡
見積を取った翌日、相手側の保険会社から電話がかかってきました。
まずは私の個人情報(氏名・電話番号・住所)を伝えて、修理の交渉に移ります。
修理費の負担割合を聞いたところ、「100%負担します」という回答をいただいたので、見積取得先を伝えました。
事前に見積を取っていれば、相手の保険会社との対応はディーラーがやってくれるので、ディーラーから修理日程の連絡が来るのを待つことになったのです。
なお、支払いは相手の保険会社が直接支払うことになるので、建て替えの支払いは不要であることも確認しました。
翌日、自分が加入している保険会社に相手の対応を伝えたところ、「保険は利用できないのでそのまま進めてほしい」と伝えられたので、ディーラーからの連絡を待つことになりました。
なお、『事故受付をしても支払いがなければ自動車保険の等級変更は無い』ということも確認できました。
事故後の対応⑤修理
後日、ディーラーから修理の日程調整の電話が来ました。
そして、予約した日にディーラーにいくと、何の書類にも記入することなく修理が始まり、約1時間後に修理が終了。
念のため、担当者の方と一緒に修理後の状況を確認して修理は終了でした。
「あとはディーラーと保険会社がやり取りを進めていくので、特に対応していただくことはございません」との説明を受けて、私の事故対応が終わったのです。
まとめ
これで、事故後の処理はすべて終了です!
幸運にも私の場合は、相手も大事に至ることなく、相手の両親も良識のある人でした。
だから、スムーズに進めることができたのだと思います。
事故の内容によっては対応も変わってしまうとは思いますが、この記事がもらい事故を受けてしまった『あなた』の役に立てば幸いです。
- 車が停止していれば自分の過失はなし
- 路上駐車でも同様(駐車禁止エリアは例外の可能性あり)
- よほどの違反がない限り減点はなし
- 自分の支払い額が0円の場合は、保険が使えない(自分で相手と交渉する必要あり)
- 支払い額が0円の場合は、等級に変更なし
- 相手が保険に加入していれば立替払い不要
- 現場の写真はなるべく撮影しておこう
- 車検証と自賠責保険証は車に常備しておこう
過失あるとおもいますよ。
駐車スペースないなに車止めてるやつは何されても文句言えないと思ってます。
被害者のふりさん
コメントありがとうございます。
面白いご意見ですが、残念ながら過失割合は私や被害者のふりさんの感想では決まりません。
最終的には道路交通法を基に保険会社が決めることになっており、この上で記事の内容の判断が下されています。
そこら辺を踏まえないと情弱と思われてカモにされることもありますので、ぜひ道路交通法や民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準を勉強してみてください。