そのインストール方法と必要な設定とは…?
Visual Studioのインストールのやり方がよくわからない!
1つのソフトウェアでプログラムの作成から実行までできる『統合開発環境』って、とっても便利なのですが…。
これらを準備するのって、けっこう大変なんですよね。
そこで、本記事では無料で使える統合開発環境である『Visual Studio』のインストール方法をご紹介しています。
本記事をお手本にすれば、Visual StudioでC言語のプログラミングができるようになるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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インストールの前準備
まず最初にVisual Studioをインストールするための準備をしていきましょう。
準備と言っても、あなたのパソコンがインストールに必要な条件を満たしているかを確認していくイメージです。
次の条件を満たしていないとインストールに失敗、もしくは誤作動を起こす可能性があるので注意してください。
- 管理者権限がある
- OSがWindows7より新しい
- メモリが2GB以上
- ハードディスク容量が20GB以上
- 2GB以上の通信が可能な環境
条件①管理者権限があること
Visual Studioをインストールするためには『管理者権限』が必要です。
管理者権限とは、システムなどを変更できるライセンスのようなもので、パソコンを設定した人が持つことになります。
なので、パソコンを使っているのが『あなただけ』ならば、管理者権限は『あなた』になるのです。
念のため管理者権限を確認したい場合は、次の画像のように①『Windowsマーク』→②『歯車(設定)』→③-①『アカウント』をクリックしてみましょう。
画面が切り替わりますので、④のところに『管理者』と書かれていることを確認してください。
条件②Windows7以上のOS
続いてはパソコンのOSバージョンを確認していきましょう。
古いWindowsだとVisual Studioが動かない場合があるので、新しいWindowsである事をここで確認するイメージです。
次の図のように①『Windowsマーク』→②『歯車(設定)』→③-②『システム』をクリックしてください。
すると左下に④『詳細情報』という項目があるので、クリックしましょう。
画面の下側に『Windowsの仕様』が表示されますので、そこにある⑤『エディション』を確認しましょう。
ここがWindows 7〜10であることを確認してください。
条件③メモリの容量
3つ目はメモリの容量の確認です。
メモリとはデータを一時保存する機能のことで、メモリの容量が大きいほどインストールやプログラムが速く実行することができます。
逆にメモリの容量が足りないと、インストールに失敗したり誤作動したりする可能性があるので注意が必要です。
メモリ容量はOSのバージョンを確認したところに記載されています。
次の画像のように『デバイスの仕様』の中にある⑥『実装RAM』にかかれている値を確認してください。
条件④ハードディスクの容量
続いてはハードディスクの容量を確認していきます。
ハードディスクはVisual Studioのシステムデータなどを保存する場所です。
そのため、ハードディスクの容量が足りなければインストールできなくなります。
Visual Studioのシステムデータの容量はインストールする機能によって変わるのですが、C言語の機能だけでも20GBくらいはあります。
なので、ご紹介する方法でハードディスクに20GB以上の容量があることを確認しておきましょう。
まずはメニューにある⑦『フォルダ』を開きます。
そうすると左側に⑧『PC』があると思いますので選択してください。
すると画面が切り替わりますので、⑨『OS(C:)』の空き容量を確認しましょう。
この数値が少なくとも20GB以上あることを確認してください。
条件⑤大容量の通信環境
最後に確認するのはネット環境です。
というのも、Visual StudioのC言語機能をインストールするためには、約2GBのデータをダウンロードする必要があるからです。
ダウンロードの途中でネット回線が途切れたり低速になったりしてしまうと、インストールに失敗する可能性があります。
なので、少なくともインストールは完了できるように、2GB以上の通信ができるネット環境を整えておきましょう。
Visual Studioのダウンロード
準備が終わったので、ここからはインストールに必要な作業に移ります。
まずはVisual Studioのインストールに必要なデータをダウンロードしていきましょう。
次のボタンを押して、Microsoft社のトップページにアクセスしてください。
トップページに移動したら次の画像のように、①『すべてのMicrosoft製品』をクリックして、その中の②『Visual Studio』を選択しましょう。
ページが移動したら、次の図の③『Visual Studioのダウンロード』にカーソルを当ててください。
するとダウンロードするソフトの種類が③に表示されるので、無料で使用できる『Community 2019』を選択しましょう。
Visual Studioのインストール
インストールデータをダウンロードしたら、そのファイルをダブルクリックで開きましょう。
Google chromeの場合は①の場所をダブルクリックすればOKです。
ファイルを開くとライセンス同意画面に移動します。
②の『続行(O)』をクリックしてください。
すると図の右側のようなメーターが表示されるので、満タンになるのを待ちましょう。
メーターが満タンになると、インストールする機能の選択画面が表示されます。
今回のようにC言語を使う場合は③『C++によるデスクトップ開発』を選択すればOKです。
選択したら④『インストール』をクリックしてください。
インストールを開始すると、次のような進捗画面が表示されます。
インストールが完了したらVisual Studioが起動するのを待ちましょう。
再起動した場合は、⑥のVisual Studioのアイコンをクリックして起動させましょう。(再起動しなかった場合はこの処理は不要です。)
起動が完了すると次のようなサインインの画面が表示されます。
アカウントを持っている場合は⑦をクリックしてサインインしてください。
持っていない場合は⑧『後で行う。』をクリックしてもOKです。
次に配色テーマの選択画面が表示されます。
⑨の中から好みの配色を選択して⑩『Visual Studioの開始(S)』をクリックしましょう。
これでインストールは完了です。
Visual StudioのC言語設定
インストールが終わったらプログラムの作成画面を開いてC言語の設定をしていきます。
次のようなメニューが表示されていると思いますので、①『新しいプロジェクトの作成(N)』をクリックしましょう。
画面が変わったら、②『空のプロジェクト』を選択して、③『次へ(N)』をクリックします。
つづいてはプロジェクト名と保存場所を決めていきます。
④の場所に好きなプロジェクト名と保存場所を入力してください。
ただ、プロジェクト名は半角英語にするのがオススメです。
日本語コードを用いた場合,半角文字で書くべきところを全角文字で書いた場合に発見しづらいエラーとなることも少なくないことを挙げておく。
なお、最後のチェック欄はどちらでもいいですが、ファイルの管理が楽になるので、チェックを入れておくといいでしょう。
全ての入力が終わったら、⑤『作成』をクリックしてください。
画面が切り替わったら、画面右にある『ソリューションエクスプローラー』に注目してください。
ここにある⑥『ソースファイル』をクリックした後に右クリックをするとメニューが表示されます。
そこにある⑦『追加(D)』を選択して⑧『新しい項目(W)』をクリックしましょう。
すると次のような画面に切り替わると思います。
この画面は制作するソースファイルを選びます。
⑨『C++ファイル(.cpp)』を選択して、⑩にファイルの名前を入力してください。
そして⑩『.cpp』の部分を『.c』に変更して、⑪『追加(A)』をクリックしましょう。
これでC言語のプログラムが作れるようになりました。
ですが、この状態だとC++の機能が発動することもあるようなので、詳細設定を変更していきます。
⑫『プロジェクト(P)』の中にある⑬『〇〇のプロパティ(P)』を選択してください。
プロパティが表示されたら⑭『C/C++』の中にある⑮『詳細設定』をクリックしましょう。
すると右側の画面が切り替わり、⑯『コンパイル言語の選択』という項目が『既定』になっていることが確認できると思います。
その『既定』をダブルクリックして『Cコードとしてコンパイル(/TC)』に切り替えてください。
そして⑰『OK』をクリックしましょう。
終わりに
お疲れさまでした。
以上が統合開発環境のVisual Studioのインストール手順とC言語用のセットアップになります。
最後の詳細設定はやらなくても大丈夫なケースが多いみたいですが、プログラムがうまく動作しない場合は設定内容を変更してみてください。