その注意点とやり方とは一体どんなものなのでしょうか?
NISA口座を開く証券会社をミスった!
あなたには「別の証券会社でNISA口座を使いたい」と思ったことはありませんか…?
NISA口座の証券会社を変えたいと思っても、携帯電話のキャリア変更のように手間がかかりそうで、ついつい後回しにしてしまうんですよね。
でも、実はNISA口座の証券会社を変えるのは、実質20分くらいでできるんです。
本記事では、NISA口座の証券会社を2回変更した私が、『NISA口座の証券会社を変更する際の注意点とやり方』をご紹介しています。
実例をもとにやり方を紹介しているので、この記事を読めば、NISA口座の証券会社を簡単に変更することができますよ。
NISA口座の証券会社・金融機関を変更する流れ

NISA口座の証券会社を変更する流れはとてもシンプルです。
今のNISA口座を閉じて、新しいNISA口座を開けばいいんですよ。
もちろん証券会社によっては多少の違いはありますが、基本的な流れは次の通りです。

続いては、NISA口座の証券会社を変更する際に必要なアイテムを確認しましょう。
証券会社にもよりますが、基本的に必要なアイテムは次の5つです。

NISA口座の証券会社を変更するためには、コールセンターに電話して取り寄せた書類に記入するので、スマートフォンとボールペンが必ず必要になります。
他の3つが必要かどうかは証券会社によって変わるので、心配であれば全て準備しておくといいでしょう。
NISA口座を変更する際の注意点

NISA口座の証券会社を変更する前に、2つの注意点を確認していきましょう。
- 今年のNISA枠の変更には制約がある
- ロールオーバーができなくなる
注意点①今年のNISA枠の変更には制約がある
最初の注意事項は、今年のNISA枠の変更に関してですね。
今年のNISA口座を変更するためには、『今年のNISA枠を使わずに、9月末までに手続きを終える』必要があります。
この条件を満たさないで変更処理をしてしまうと、今年のNISA枠を使えなくなってしまうのです。
- NISA枠を50万使った状態で、変更申請した場合
- NISA枠を使わずに変更申請したが、9月までに処理が終わらなかった場合
どちらのケースも、今年のNISA口座を閉じる処理を行っています。
もちろん、再びNISA口座を開設することができれば問題ないのですが、これらのケースに該当すると今年のNISA口座を開くことができません。
そのため、たとえ今年のNISA枠が余っていたとしても、使えなくなってしまうのです。
注意点②ロールオーバーができなくなる
2つ目の注意点は、これまでのNISA枠で購入した金融商品の取り扱いです。
NISA枠で株を購入してから5年が経つと、その株はNISA枠から外れて課税の対象になってしまいます。
ですが、ロールオーバー(下記)という制度を使えば、再びNISA枠に入れることができるのです。
非課税管理勘定で保有している上場株式、株式投資信託等については、(中略)一定の手続きを経て他の年分の非課税管理勘定に移管することにより、非課税期間を延長することができる。
このロールオーバーはNISA枠で購入した株を長期保有したいときに役に立つ制度なのですが、証券会社を変更すると使用できなくなってしまいます。
そのため、NISA口座の証券会社を変える前に、ロールオーバーをするか考えておく必要があるのです。
これらの2つの注意事項に該当しなければ、遠慮なくNISA口座を変更してもOKです。
次のステップに進んでいきましょう!
NISA口座の証券会社を変更するやり方

手順①現在のNISA口座を閉じる
NISA口座は1つの証券会社でしか開けませんので、最初にNISA口座を閉じる処理を行っていきます。
コールセンターに電話して『金融商品取引業者変更届出書』取り寄せていきましょう。
auカブコム証券
- 固定電話→0120-390-390
- 携帯電話→03-6688-8888
SBI証券
- 固定電話→0120-104-214
- 携帯電話→0570-550-104
手順②書類に必要事項を記入して返送する
コールセンターに電話して数日後、金融商品取引業者変更届出書と返送用封筒が送られてきます。
auカブコム証券の場合、次の画像を参考にして金融商品取引業者変更届出書に必要事項を記入していきましょう。SBI証券の場合は、日付と氏名を記入するだけでOKです。

記入が終わったら、必要書類を封筒に入れてポストに投函します。
auカブコム証券の場合は『金融商品取引業者変更届出書』と『本人確認書類』を、SBI証券の場合は『金融商品取引業者変更届出書を封筒に入れればOKです。
1週間くらいでNISA口座が閉設された後、『非課税管理勘定廃止通知書』が届きますので、大切に保管しておきましょう。
手順③-A NISA口座の変更申請をする
NISA口座を閉じたら、新しい証券会社にNISA口座を移す準備をしていきます。
NISA口座を開きたい証券会社に総合口座がある場合は、NISA口座の金融機関変更書類を取り寄せましょう。
SBI証券さんの場合、まずはHPにアクセスしてログインします。
次のようなメイン画面が表示されますので、次のアルファベット順にクリックしてください。

その後は、『NISA・つみたてNISA』の『金融機関変更 再開設・勘定再設定』の請求をクリックします。

『請求』をクリックしたら次の画面が表示されますので、Aの口座の種類を選択してBにチェックを入れてください。

入力が終わったらCをクリックしましょう。(確認画面が表示された場合は、手続きを行ってください)
手順③-B 新しく口座開設をする

NISA口座を開きたい証券会社に口座を持っていない場合は、通常と同じように新しく口座を作っていきます。
その際に、『NISA口座を他社から変更する』という内容にチェックを必ず入れてください。
楽天証券の場合は次のように入力すればOKです。

手順④書類を記入して提出する
NISA口座の開設申請を行うと、約1週間ほどで『非課税口座開設届出書』と返信用封筒が送られてきます。
書類記入の手引きが添付されていますので、手順通りに書類に記入してください。
なお、SBI証券さんの『非課税口座開設届出書』は次のようなイメージです。(SBI証券さんの書類より引用)

なお、楽天証券の場合は『他の金融機関のNISA口座から変更する』にチェックを入れるだけでOKです。
書類の準備ができたら必要な書類を封筒に入れて提出しましょう。
- 非課税口座開設届出書
- 非課税管理勘定廃止通知書
- ※本人確認書類のコピー
- ※マイナンバー書類のコピー
必ず提出が必要なのは『非課税口座開設届出書』と『非課税勘定廃止通知書』の2つです。
本人確認書などは、新しくNISA口座を開設する証券会社から指示がある場合に提出してください。
これでNISA口座の変更処理は終了です。あとは口座が開設されるまで待ちましょう。
証券会社によって異なりますが、口座が開設されたら通知が届きます。
SBI証券の場合はマイページに『NISA口座開設のおしらせ』が表示されたら、NISA口座での取引が可能になりますよ。
まとめ
以上の方法でNISA口座の金融機関を変更することができます。
郵送なので時間はかかりますが、ほとんどが待ち時間なので、そんなに手間はかからないはずです。
もし、一般NISAとつみたてNISAで迷っているなら、こちらの記事も参考にしてみてください。

あなたもNISA口座をフル活用して、楽しく資産構築してきましょう!
- コールセンターに電話してNISA書類を取り寄せる
- 書類に記入して返送する
- 新しい証券会社からNISA口座変更の書類を取り寄せる
- 必要な書類を提出する
- 必要な物はスマホ・ペン・印鑑・身分証明書のコピー×2・マイナンバーのコピー
- 今年のNISA口座を移したいなら、今年のNISA枠が未使用の状態で、9月末までに手続きを終わらせる必要がある
auカブコム証券様、SBI証券様、楽天証券様の画面を引用している箇所がございます。ご協力、感謝いたします。